弊社は昨日から年末年始の休暇に入っております。
2020年も残すところ本日を含め3日となりました。
2020年という年は後世にも語り継がれるような1年だったかと思います。
年明けにはオリンピックイヤーに心躍らせていたかと思うと、隔世の感があります。1月末くらいに中国で新型のウィルスが流行り出したというニュースが流れてきた時には、鳥インフルエンザか、悪くてもSARSとかMERSくらいのまだどこか異国の(自分にはあまり関係のない)局地的なニュースだと思っていました。
ところがその報道がどんどん加熱していき、だれもが「コロナウィルス」という言葉を認知し始めるとたちまち国内でも感染者、死者が増え出し、志村けんさんが亡くなった時には誰もが「これは本当にヤバい」と思うようになりました。
それからの経緯、そして現状についてはみなさんご承知の通りです。
このコロナ禍の中で、お亡くなりになった方、親族、友人を亡くされた方には心より哀悼の意を表します。
そして、コロナ禍の中で改めて「コロナウィルス」は人類にとってどのような存在なのか考えさせられました。
はっきりわかったことは、「このコロナウィルスは、人類の歴史を1年で10年単位進めてしまった」ということではないでしょうか?
対面にこだわってきた業種(医療、営業職等)、こだわってはいないが対面が前提の業種(飲食業、宿泊業、レジャー施設等)に有無を言わせぬ勢いで変革を迫りました。その結果、仕事の仕方、販売の仕方などが様変わりし、その変化を好機とした抜け目のないIT企業がDXなどで業績を伸ばし、結果的にただでさえ日進月歩のITテクノロジーが10年単位で「進歩」したように思います。
しかし、翻って日常の暮らしはどうなったかといえば、人と人との関わり合い方、親族・友人との距離などは、これまで以上に希薄にならざるを得ず、これまで以上に「つながり」「絆」を求めた1年だったかと思います。
その中で、まずはコロナウィルスに罹患しないように生活すること、生き抜くこと、会社を存続させること、働き続けること、これら従来は当たり前だったはずの行為に対し、「頑張って」続けていくことに注力していきたいと改めて思わされました。その上でどのようにこの変化の時代、変わりゆく環境に対し自分を変えていく、あるいは変わらないでいる、そのことを考え日々行動していくしかないと思います。
そして、地球は人類にいろいろな示唆を与えてくれたのではないでしょうか。
「人間はまだすべてを制圧できるわけではない。大震災や大津波などの自然災害と同じように地球のまえでは人間は小さい存在である。このままの地球でいいの?・・・」
そして、個人的には死生観の変化もあったように思われます。(あくまで個人的な感想です)
従来の日本人は我が国は諸外国に比べ自然災害が多くその死生観にはどこか諦念が存在するように思ってましたが、まさか日々の生活でも接触する可能性がある伝染病から「死」を意識させられるとは思っていなかったなあ・・・
2021年は、すぐに従来の生活が戻るとは思えませんが、世の中の人たちが地球に生かされていることを少しずつ意識して、みんなに笑顔が戻るようになるといいなあと率直に思います。